こんにちは!suuです!
釣具屋にはたくさん種類のエギが並んでいます。
ぼくが釣具屋に勤めていた時、「どんなエギを選べばいいかわからない」「選び方の基準は?」と質問を受けることが多々ありました。
今回の記事は「色」に焦点をあてて、釣具屋時代「エギング王子」と呼ばれたsuuがそれぞれの色の使い分けについて詳しく解説します!
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色の大前提
エギの色を構成している要素は「背中の色」と「下地の色」の2つで、この2つの色の組み合わせで様々な色のエギが発売されています。
今回の記事はアオリイカの色の見え方を基にしているので、そちらの記事を先に読んでいただけると理解しやすいと思います。
背中の色はアピールの主柱
エギの背中の色は、まさにアピールの要!代表的な色はこちら。
- オレンジ
- ピンク
- 青
- 緑
- 黄色
- 紺
- 赤
- 紫
アオリイカの色の見え方を基に考えると、代表的な8色は3つのグループに分けることが出来ます。
- 青・緑・黄 (白)
- オレンジ・ピンク・紺 (グレー)
- 赤・紫 (黒)
()内はアオリイカからの見え方です。
青・緑・黄は高アピール
高いアピール力を活かして遠くのアオリイカを誘い出すことが出来ます。
天気が良い日中で海の透明度が高いとき、この3色が力を発揮します。
アクションはより遠くのアオリイカにアピールするために、強くシャクって大きく動かすのがオススメです。
オレンジ・ピンク・紺は中間色
この3色はエギがイカに発見されづらい状況で真っ先に投げてたい色です。具体的には以下のようなとき。
- 曇っている日中
- 月の出ている夜
- 少し濁りが入っているとき
実際釣り場に立つと、この3つの状況のどれかに当てはまることが多いです。
ぼくのホームグラウンドである静岡の中部地区では、大型の河川が多いため、雨が降るとすぐに濁りが入ります。
また、港内は4本の河川の影響で慢性的に濁っているので必然的にオレンジ・ピンク・紺の出番が多くなります。
エギングでよく言われる「オレンジとピンク投げていれば大丈夫!」なんて迷信は、あながち間違いではないですね(笑)
赤・紫はシルエットが超ハッキリ
アオリイカから見ると黒く見える色で、アピール度が低く、遠くのアオリイカに気付かせることは難しい色です。
しかし、近距離での存在感は抜群で、アオリイカが遠くまで見えないときに威力を発揮します。具体的な状況はこちら。
- 濁りが強いとき
- 月のない夜
白く濁った水中を想像してみてください。
白く明るく見えるエギを濁りの中で使っても、濁りと同化してエギを見つけられなかったり、アオリイカがせっかく見つけたエギを見失ってしまうかもしれません。
黒くシルエットがはっきりしていれば、濁りの中でも存在感を強くアピールすることが出来るので、エギを発見させやすく見失いづらいのです。
エギの背中の色はご理解いただけたでしょうか?たくさんの色もたったの3グループと考えると選びやすいですよね!
次は下地の色について解説していきます。
下地の色は背中の色を支える支柱
- シルバー
- ゴールド
- 赤
*例外
マーブル
(マーブルは様々なカラーが入り混じった色なのでアピール度で比べることが出来ません。)
強い反射でアピールするシルバー
シルバーは1番反射が強いカラーで、水中でキラキラとアピールします。
天気の良い日中で海の透明度が高いときが,シルバーのアピール力を最も活かすことが出来るときです。
また、イワシやサッパなどの輝きに近いので、アオリイカが小魚を追いかけ回しているときにも有効です。
ぼくはシルバーに青・緑・黄色の背中の色を合わせます。
アピール力最強の組み合わせで、遠くのアオリイカまで気付かせて寄せたいときや、アオリイカが小魚を捕食しているときに使います。
ゴールドは朝夕方、月の出ている夜に効く
ゴールドは黄色い光だけを反射する色。
すべての光を反射するシルバーと比べて少しアピール力が低く、下地の色の中では強すぎない反射の中間色です。
ゴールドが力を発揮するのは、朝夕のマズメの時間帯と月が出ていて明るい夜で、どちらも水の透明度が高いときから少し濁っているときまで使えます。
朝夕は、朝焼けや夕焼けでオレンジの光が強くなります。ゴールドはオレンジの光に近く、水中で光に溶け込むようなナチュラルな色になります。
一見、光と同化してしまうとアオリイカが発見出来なくなってしまうのでは?と思いますよね?
アオリイカは目がとてもよく、背中の色との組み合わせでアピール力を高めることもできるので大丈夫です。
ぼくなら朝夕の時間は、青・緑・黄の背中にゴールドを合わせます。光に同化させながら強すぎない反射でナチュラルさを出しつつ、背中の色でしっかりと見つけさせるのが狙いです。
月が出ている夜は月の光を反射してキラキラっとアピールできます。
ただ反射させるだけならシルバーでもいいですが、夜の水中で強く光を反射して自分の存在をアピールする小魚はあまりいません。
ゴールドの強すぎない反射がナチュラルさを演出してくれます。
赤はシルエット重視
赤い下地はアオリイカから見て真っ黒に見える色で、シルバーやゴールドのような光の反射によるアピールは全くありません。
その代わりに、シルエットがハッキリします。背中の赤・紫と効果は全く同じです。
出番も背中の色と同じで濁りが強いときと月のない真っ暗な夜です。
日中で濁りが強いときに合わせる背中の色は、オレンジ・ピンク・紺です。
シルエットがはっきりする下地で存在感を出しつつ、アピールもある中間色でアオリイカに気付かせる狙いです。
海の濁りが強い夜や月のない真っ暗な夜は、赤・紫の背中の色を選びます。
シルエットのハッキリ度が最強の組み合わせで、アオリイカから見たら真っ黒に見えているはずです。
例外のマーブル
マーブルカラーは様々な色が混ざっています。そのため今まで解説してきた使い分けには入らない色です。
おそらくアオリイカには白黒の「まだら模様」に見えているはずで、日中や夜、海が濁っているなど様々な状況に対応できます。
状況を選ばない便利な色と考えることが出来ます。
しかし、何かに特化した性能があるわけではないので、いつでも使えるけどそこそこの性能の下地です。
マーブルに合わせる背中の色は、オレンジ・ピンク・紺がオススメ。中間色の背中の色にすることで、マーブルの便利さを活かすことが出来ます。
もしsuuがエギ1つだけ持って全く知らない、状況もわからない釣り場に行くとしたら、マーブルのピンク背中を選びます。それほどいつでも投げられるカラーです。
しかし、マーブルは対応力がある分、そこそこの性能なので、特化した性能があるシルバーやゴールド、赤の下地を使い分けることをオススメします。
まとめ
エギの色は時間や水の透明度、月の有無で使い分けることが出来ます。
大切なのは、アオリイカからどう見えているのか?ということです。
ただし、アオリイカの反応のいい色はその日によって違うので、今回の記事を参考に先発のエギを選んで、そこから反応のいい色をご自分で探してみてください。
最後までお付き合いありがとうございました!
suuでした!
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