こんにちは!六畳一間の狼のSUUです!
ここ数日もう春が来たのではないか?と思わせるほど暖かい日が続いていました。
各地では気の早いカエルが冬眠からかえったり、春の植物が顔を出したりしていたようです。
春の面白い釣りの1つと言えば「春イカエギング」があります。
春はアオリイカの産卵シーズンで、一年の中でもっとも大型のアオリイカを釣ることができる季節です。
今回は春のアオリイカエギングの釣り方のコツをご紹介します!
アオリイカの生態
まずアオリイカを釣るためにはアオリイカのことを知らなくてはいけません。
地域によって呼び方は様々で、アオリイカのほかにミズイカや藻イカ、バショウイカなどと呼ばれています。
アオリイカは年魚と呼ばれ寿命はたったの1年しかなく、基本的な行動パターンは以下の通り。
- 春・・・産卵のため深場から沿岸部に接岸
- 夏・・・卵がかえる(親は死ぬ)
- 秋・・・新子と呼ばれる子イカが数釣れる
- 冬・・・水温低下とともに深場に落ちる
具体的には、アオリイカの適水温は20~22℃くらいと言われ、真冬に水温が15℃を下回るとアオリイカは低い水温を嫌い深場に落ちます。
春になると沿岸部の水温が16℃に達する3月末~4月頭くらいに接岸をはじめ、産卵を開始するのは水温が18℃に達したタイミングです。
地域によって水温の上がり方は違うので、お住いのエリアの水温で大まかに予想を立てることができます。
静岡では水産技術研究所で大まかな水温をチェックすることができるので、毎日チェックすると海の状況が予想しやすいですよ!
春アオリの狙い方
春のアオリイカは水温と場所によって2種類に分かれます。それは
- 産卵行動に入る前の個体
- 産卵行動に入った個体
それぞれの個体で釣り方が変わってくるのでそれぞれを順番に解説していきます。
産卵行動に入る前の個体
アオリイカは上で記したように16℃で接岸を始めて18℃に産卵行動を開始します。
ということは16℃~18℃までのあいだは産卵に向けて体力をつけるため、活発に捕食を行っているのです。
この状態のアオリイカは食い気満々なことが多く、釣りやすい個体です。
狙う場所
食い気満々なアオリイカは活発に回遊しながらエサを捕食しています。
そのため、アオリイカが回遊しやすいような潮通しのいい場所で回遊待ちをするのがおすすめ。
潮通しのいい場所とは、外洋に面した堤防の角や先端付近、港の航路や浜などで、水深はなるべく深いほうが回遊してくる可能性が高いです。
特にアオリイカは底付近を回遊する習性があり、海底のカケアガリが回遊ルートになっていることが多くあります。
皆さんの釣りをするエリアで潮通しの良いポイントがあったら、その場所の中でカケアガリがある場所を探してみてください。
エギで見つけるのは難しいかもしれないので、ナスオモリや針のないメタルジグなどを投げて底をズリズリ引きずってみると分かると思います。
引き抵抗が重くなる場所があれば、そこがカケアガリです。
エギの動かし方
産卵行動前のアオリイカは食い気があり活発にエサを追いかけています。
食い気のあるアオリイカに効率よくアピールさせたいので、エギは大きく動かしたほうが効率がいいです。
よく春のアオリイカは小さく動かすのがいいといわれていますが、こういった食い気のあるイカは大きく動かしたほうが抱くことが多くあります。
アクションはワンピッチジャークやスラックジャークなどを組み合わせて、3~5回ほどシャクリをいれてエギを大きく高く動かします。
時にはハイピッチショートジャークなどで逃げるようなアクションをいれるのも効果的です。
エギの大きさは3.5号~4.0号を使い、風が強かったり潮が早かったりして底が取れないときのためにディープタイプも準備しておくことをおすすめします。
釣りやすい時間帯
食い気のあるアオリイカはどんな時間でも釣ることができますが、特に釣りやすいのは夜です。
暗くなるとアオリイカの警戒心が薄れて大胆に行動するようになるため、エギにも反応しやすくなります。
また朝夕のマズメ時は様々な生物の活性が上がり、アオリイカも例外ではありません。
特に朝の明るくなる直前や、夕方暗くなった直後はとても熱いチャンスタイムです!
産卵行動に入った個体
水温が18℃に達するとアオリイカは産卵行動を開始し、産卵に適した場所に集結し始めます。
アオリイカが産卵するのはホンダワラやアマモなどの海藻類で、春はそういった「藻」に集まるため、別名「藻イカ」と呼ばれているようです。
産卵行動に入ったアオリイカは産卵に全神経を集中しているので、基本的に捕食はしません。
100%釣れないわけではないですが、産卵中のアオリイカを釣ることは相当に難しいことです。
ではどうやって攻略すればいいのか?
産卵行動に入ったイカを狙うのではなく、産卵行動に入りきれなかった個体を狙います!
産卵に入るためにはオスとメスがペアにならないと産卵することができません。
ですが、中にはメスに巡り合えずあぶれてしまい、産卵場の周辺をウロウロしているオスたちがいるのです。
その個体は少し気難しいですが、まだまだ釣ることができます。
狙う場所
産卵行動にはいったアオリイカは海藻がたくさん生えている場所に集結し始めます。
そのため水温が18℃を超えたら、産卵場となる「藻場」でアオリイカが入ってくるのを待つ釣りがおすすめです。
アオリイカの産卵で代表的な海藻が「ホンダワラ」で、この海藻は水面近くまで高く伸びるため、藻場を探すのは比較的簡単です。
特に水深が浅い磯場やゴロタ場などによく生えています。
アマモは見えない水深に生えていることが多いのでホンダワラよりも発見するのは難しいです。
ただ、どちらの海藻も潮の流れが穏やかで比較的水深が浅い所に生えるので、それをヒントにご自分の釣り場で藻場を探してみてください。
エギの動かし方
産卵行動に入りきっていない個体でも、エギにガンガンアタックしてくるわけではありません。
メスに巡り合うために必死ですから、普通にしゃくっても無視されてしまいます。
そこで重要になってくるのが「放置」、とにかく海底にエギを置き続けることです。
エギを長い時間放置することで近くのイカはイライラし、潮の流れの変化や天候の変化などをきっかけにイライラが爆発しエギを襲います。
イライラしているかはあくまでぼくの想像ですが(笑)状況の変化などで急に釣れだすことがとても多いです。
エギのアクションは軽く1~2回シャックってフォールさせて放置。
長いときは5分以上そのまま動かさずに置いておきます。
藻が濃い場所は藻の隙間に落としては放置、反応がなかったら次の隙間に落として放置、といった誘い方が有効です。
エギの大きさは3.5号~4.0号を使い、よりゆっくり見せたり藻の上でそっと放置させるためにシャロータイプも用意しておくことをおすすめします。
釣りやすい時間帯
産卵待ちのオスたちが釣りやすい時間はその日によって異なり、潮止まりのタイミングに食いが立つこともあれば、天候の変化など何がきっかけになるかわかりません。
しかし、食いが立ちやすいのはやはり夜です。
暗くなると捕食を始めるようで、暗くなったとたんに釣れだすことが多々あります。
夜釣るために昼のうちにどこに藻があるか確認しておくと夜の好釣果に繋がりますよ!
まとめ
春のアオリイカは水温によって行動が変わり狙い方も変わります。
地域によって水温の上がる時期は異なりますが、静岡県中部の場合はだいたい4,5月は産卵前、5,6月は産卵行動に入る季節です。
ただ時期よりも水温のほうが大切なので、水温をこまめにチェックして春の大型アオリイカシーズンを攻略してください。
最後までお付き合いありがとうございました!
皆さんのフィッシングライフがより良いものになるお手伝いができれば幸いです。
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