美しい銀色の魚体とは裏腹に鋭くとがった歯と大きな口をした、少し怖い顔のタチウオ。
しかし、その釣り味の面白さや絶品の美味しさで釣り人から人気の魚です。
年間を通して狙うことができる魚ですが、ベストシーズンは夏~秋。タチウオは群れで行動しているので、大きな群れに当たれば数釣りをすることができたり、ドラゴンとよばれる大物を釣り上げることもできます。
タチウオ釣りの時期や時間帯、仕掛けや釣り方について解説していきます。
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タチウオとは?
タチウオは漢字で書くと「太刀魚」と書き、日本刀のような魚体と、頭を上にして立って泳ぐことからその名前になったといわれています。
タチウオは北海道以南の全国各地の沿岸で、浅場から100メートル前後の水深のところに生息し、日中は深場に潜み、夜になるとエサを求めて中層から表層まで上がってきます。
フィッシュイーターと呼ばれる肉食の魚で、エサ釣りやルアー釣りなど様々な方法で狙うことができる魚です。
タチウオは歯がとても鋭く、ヒットしても糸を簡単に切ってしまうので、仕掛けにはワイヤーを使うのが主流となっています。
タチウオ釣りのシーズン
一年を通して狙うことができる魚ですが、一般的には8~10月が数釣りが楽しめるベストシーズン。
11~1月は水温低下とともに釣れる数が減っていきますが、ドラゴンとよばれる大型を狙えるのがこの時期です。
春になり、水温の上昇とともにタチウオの活動も活発になり、夏に最盛期を迎えます。
タチウオの釣り方
タチウオは夜になると浅場にエサを求めて上がってくる習性があるので、岸から狙う場合は基本的に夜釣りがメインです。
タチウオの狙い方は様々で、ワインドやジギングなどのルアー釣りからウキ釣りなどのエサ釣りがあります。
今回はルアー釣りについて解説していきます。
タチウオのルアー釣り
ソフトルアー(ワーム)のジグヘッドリグ
ソフトルアーを使ったジグヘッドリグがタチウオ釣りではとても一般的で、もっとも使われている釣り方です。
ハードルアーと比べて価格が安く使いやすいことがユーザーが多い理由ではないでしょうか。
その中でも釣り方が二つに分かれるので、それぞれご紹介します。
ワインド釣法
専用ジグヘッドと専用のワームを用いた「ワインド」という釣り方があります。
リールを巻きながら竿をリズミカルにしゃくり、ルアーを右へ左へ連続ダートさせてタチウオを誘う釣り方です。
魚が逃げ惑うような動きにタチウオは思わず食いついていしまうというわけです。
特にタチウオの活性が高いときに有効な釣り方で、掛かった瞬間の感触は病みつきになること間違いなし!
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シャッドテールのジグヘッドリグ
ワインド釣法が出てくるまでこの釣り方が主流でした。
巻くとテールをプルプルと震わせ、その魚のような動きでタチウオを誘う釣り方です。
基本的には投げて巻くだけの釣りなので、誰でも扱いやすく初心者にもおすすめの釣り方です。
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ハードルアー
ワインド釣法はタチウオにとても有効な釣りですが、釣り方はそれだけではありません。
メタルジグやミノー、バイブレーションといったハードルアーも非常に有効で、ワインドの速い動きに反応しないタチウオも釣ることができます。
浜や堤防から外洋に向かって遠投する場合はメタルジグとバイブレーションがとても強い武器です。
ワインドや他のルアーと比べて遠くまで飛ばすことができるため、遠くにいるタチウオも釣ることができます。
明け方や日暮れのマズメ時は特に有効で、食いが立った短い時間でも効率よくタチウオを釣ることができるルアーです。
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ミノーはタチウオが港内の浅い所でエサを捕食しているような状況でとても効果を発揮します。
エサの魚に近いナチュラルなアクションでタチウオを誘い食わせることができるルアーです。
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ルアー釣りのタックル
竿(ロッド)
タチウオ釣りの竿はシーバスロッドやエギングロッド、ショアジギングロッドを使うのが一般的ですが、タチウオ釣りに特化した専用ロッドやワインド釣法専用のロッドも販売されています。
シーバスロッド、ショアジギングロッドで代用する場合、適合ルアーウェイトがMAX40gくらいの竿、エギングロッドなら4.0号のエギ対応の竿が投げるルアーウェイトに余裕がありおすすめです。
竿の長さは8~10フィートくらいがオススメで、港の中などは8フィート前後、浜や外洋に向かって遠投したい場合は10フィート前後を選んでいただければいいです。
一本でどんな場所もまかないたい方は8フィート6インチ~9フィート6インチのあいだで選んでいただければ問題ありません。
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リール
タチウオで使われるリールはスピニングタイプと呼ばれる、リールが竿の下にくるもっとも一般的なリールです。
サイズは数字で示されていて、タチウオに対応したサイズは2500~4000番の間、PEライン0.8~1.2号を150m巻くことができるサイズがおすすめです。
8フィート前後の短い竿には2500~3000番、10フィート前後には3000~4000番がバランスのいいサイズです。
糸(ライン)
現代のルアー釣りの主流となっているのがPEラインです。
PEラインはナイロンテグスと比べて3倍以上の強度があり、伸びが少ないため魚のアタリを感じやすい感度の良さが優れています。
今のルアー釣りにおいてはPEラインなしでは語れないといっても過言ではありません。
しかし、PEラインはデメリットもあり、それを補うためにショックリーダーと呼ばれる先糸を取り付ける必要があります。
リーダーを取り付ける理由はこちらの記事でご紹介しています。
タチウオ釣りで使われるPEラインの太さは0.8~1.2号、ショックリーダーは2.5~4.0号ほどでOKです。
タチウオの歯対策
タチウオはカミソリのようなとても鋭い歯を持っていて、ハリに掛かったときに釣り糸を簡単に切ってしまいます。
せっかく掛かったタチウオを逃がさないために結ぶのが「先糸」です。
主流はワイヤーを使った先糸で、リーダーとルアーの間に10cmほど取り付けます。
出来合いのものが販売されているので、簡単に取り付けが可能です。
オーナー 31869 TF-W2 ワイヤーリーダー 10cm |
ただし、ぼくの経験ワイヤーを使うと、タチウオの食いが極端に悪くなります。
理由はわかりませんが、アタリが少なくなることが多いので、できればワイヤーは使わないのがおすすめです。
ぼくの場合フロロカーボンの6号を10cmほど先糸に使っていて、ワイヤーのように食いが落ちることを防いでいます。
ワイヤーのほうが強度が強く切られづらいのですが、フロロカーボンの6号であればドラゴンと呼ばれる大型が掛かっても簡単には切れません。
フロロカーボンの先糸は「10秒ノット」で結ぶことができます。
狙う場所
タチウオはエサを探して泳ぎ回るので潮通しのいい所が釣りやすいです。
港の中の奥まった所より、航路と呼ばれる船の通り道や堤防の先端などが狙い目です。
そういったところに常夜灯が立っていたら、タチウオのエサとなる小魚が集まってくるので一級ポイントになります。
また、外洋に面した堤防や沖堤防、海岸などもポイントです。
そういった場所は夕方と明け方のマズメ時がとくに実績があり、群れがはいってくると入れ食いになることもよくあります。
時間帯
タチウオは日中の明るい時間は水深100m前後の深場で過ごし、日が暮れるとエサを求めて浅場に入ってくる習性があります。
そのため、岸からのタチウオ釣りは基本的に夜がメインです。
ただし外洋に面した堤防や沖堤防、海岸などは暗くなった直後がもっとも熱い時間帯なので、釣れる時間を逃さないためにも夕方明るい時間から釣り場に入って準備することをおすすめします。
また、潮の流れも重要で、潮の流れが弱くなる干潮や満潮の時間はタチウオの活性が下がるので避けたほうが無難です。
潮が上がっているときや下がっているタイミングを狙ったほうがいい釣果がでる可能性が高くなります。
まとめ
タチウオは手軽に狙える釣り物でありながら、ルアーゲームとしてもとても面白いターゲットです。
今回紹介した以外の釣り方でもタチウオは釣ることができますし、その地域ならではの釣り方もあるかもしれません。
タチウオは全国様々なところで狙えるので、ぜひタチウオ釣りにチャレンジしてみてください。
最後までお付き合いありがとうございました。
皆さんのフィッシングライフがより良いものになるお手伝いができれば幸いです。
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